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ファイアウォールの話

ファイアウォールとは、その名の通り「防火壁」を意味し、実際の防火壁と似たような役割を果たします。パソコンと外部ネットワークとの境界に設置され、オンラインに潜むさまざまな脅威からあなたを保護します。ファイアウォールには、ソフトウェア型、ハードウェア型、またはその両者を組み合わせたものがありますが、いずれも、あなたに情報を送信できるユーザーを制限することでパソコンを保護します。ネットワークを出入りする情報はすべてファイアウォールを通り、そこで指定されたセキュリティ条件に従って許可またはブロックされます。

ファイアウォールの働き

  • 権限のないユーザーが、インターネットに接続されているパソコンやネットワークにアクセスするのを防ぎます。
  • インターネット上の他のパソコンとの通信を監視します。
  • 保護するための「盾」を使って、パソコン上の情報へのアクセスを許可したり、ブロックしたりします。
  • 他のパソコンから接続が試行された場合に警告します。
  • パソコン上のアプリケーションから他のパソコンに接続しようとした場合に警告します。

ファイアウォールで保護できないもの

ファイアウォールは電子メールの内容を判断できないため、電子メールを介して送られてきたウイルスやフィッシング攻撃から保護することはできません。

  • 電子メールに添付されているウイルスから保護することはできません。疑わしい添付ファイルを検出して駆除するには、ウイルス対策ソフトウェアを使用する必要があります。
  • 電子メールを介して送られてきたフィッシング攻撃から保護することはできません。フィッシング詐欺から身を守る方法を覚えておきましょう。

ファイアウォールとスマートホームの保護

あなたの自宅でスマートホーム (※) を導入している場合は、スマートホームデバイスを確実に保護してください。パソコンや無線ルーター上で、すべてのファイアウォールを有効にします。セキュリティを強化するために、パソコンにはセキュリティソフトをインストールしてください。無線ネットワーク自体は保護されているかもしれませんが、インターネット経由でパソコンに送られてくる、さまざまなタイプのマルウェアから保護されているわけではありません。すべてのモノがつながっているのです。スマートホームを守るためのヒントは、こちらを参照してください。

※ スマートホームとは: ホームオートメーション技術を搭載。家庭内の電化製品をつなぎ、制御することによって家庭の消費電力をモニターし、最適化を実現している住宅。

ファイアウォールを構築してハッカーやウイルスから身を守る

パソコンを保護するために最も重要なのは、ファイアウォールを有効にすることです。Mac の場合は、[システム環境設定]の[セキュリティとプライバシー]で、ファイアウォールの管理や設定を行うことができます。Windows の場合は、コントロールパネルの[Windows ファイアウォール]で、ファイアウォールを有効にできます。

ファイアウォールは、危険なものをシャットアウトする防護壁の役割を果たし、ハッカーやインターネットに蔓延するウイルス、ワームなどの悪意のあるソフトウェアからパソコンと個人情報を保護します。また、悪意のあるプログラムに感染したパソコンから送られてくるトラフィックをブロックすることで、ウイルスの拡散を防ぎます。常に安全を確保するためには、パソコンやサーバー上のファイアウォール機能を最新の状態に保つこと、セキュリティソフトウェアを使用すること、そして最新のソフトウェア更新をインストールすることが重要です。

ファイアウォールはオンラインの脅威に対する第一の防御手段であり、セキュリティ対策全般にとって極めて重要です。ファイアウォールとウイルス対策ソフトウェアは同じ働きをするものではありません。ウイルス対策ソフトウェア複雑なパスワード、そしてインターネットでの安全な行動習慣に加えてファイアウォールを使用すれば、保護が強化され安全性が高まります。