19.2.0.10でのアイドルクイックスキャンについて

アイドルスキャンがちゃんと非アイドル状態を検知して、 起動が抑制されているかどうかを調べる、簡単な過酷試験法を提案します。

(1)ルートディレクトリー直下に多数の動画ファイルを書き込んで、 ほぼdiskを埋め尽くした1TB容量の外付けUSB2.0のHDDと フォーマット済み中身が空の1TB容量の外付けUSB2.0のHDDを用意し、 それぞれ「x:」「y:」ドライブにドライブレターを割り付ける。 (2)以下の「test.bat」ファイルをc:なりd:に作成 move x:\*.* y:\         move y:\*.* x:\ ・・・ ・・・ 30回繰り返す ・・・ ・・・ move x:\*.* y:\         move y:\*.* x:\     x:から1TBをy:に移動し、y:からx:に戻す動作を30回繰り返す。 (3)バッチファイルが終了した後で、nortonタスクの実行履歴を調べる。

USB2.0でのファイル転送は30MB/secの速度といわれるが、実際やってみると 高々20MB/sec程度の速度しかえられない。 1TBを移動するには 1,000,000MB/20MB=50ksecで、1時間は3.6ksecだから、x→y→xの 1ラウンドが完了するには 2×50ksec/3.6ksec=27時間 を要する。 少し、転送速度を早く見積もると、1ラウンドに1日必要で、 30ラウンドの実行は、即ち1ヶ月間になる。 読み出し平均20MB/sec、書き込み平均20MB/sec、合計40MB/secの ディスクアクセス状態を1ヶ月間維持するのだ。 1ヶ月間で、アイドルスキャンの強制実行が観測されなければ、 「ディスクビジー状態を無視してアイドルスキャンが実行されることはない」 ことが確認できる。

さらに、CPU負荷を無視してアイドルスキャンが強制実行されることはないことを、検証するには

2時間程度のフルHD解像度のmpeg2-aac-TSをH,264の.mp4に変換するx.264のタスクを用意し、30-100回コマンド起動繰り返すバッチファイルを作って、これを1コアCPUのマシンを使って実行する。

当然ながら1回の処理時間はシステムによって異なるが、e7525チップセットのdual-Xeon(3GHz)でCPU使用率98%以上の状態が8H-10H継続する処理なので、単一コアだと半日はかかると思われるが、ほぼ1ヵ月間この状態が継続されるように回数を定めればいい。 これで、一ヶ月間アイドルスキャンの強制実行が観測されなければ合格、観測されれば不合格である。

 

 

 

連投で申し訳ありません。

時間切れ強制実行は「ウィルスの感染させない」という目的達成のためにとられる措置で、この「強制執行」はNISの目標からくる仕様なのかもしれません。 であるならば、「強制執行」はちゃんと予告公告してからやるべきだと思います。 強制執行が公開していない、お上の都合(NISの内部ロジック)で決めた時期に、突然予告もなくやられたのでは、庶民はたまったものではありません。

時間切れ強制実行がないことが保証されるならば、多少のウイルス感染のリスクを承知でビジー状態を長時間維持することになりますが、強制実行があるかもしれない前提ではいつ爆発するかもしれない地雷の上を歩きながらのマシン使用をしなければならないことになります。 地雷の危険を回避しようとすればアイドルタスク機能を殺してマシンを使うしかありません。

少なくとも、「強制執行」の予告があるのであれば、それがない限り、あるいは予告時刻までは地雷の爆発がないことが保証されるわけですから、マシンを安心して使用することが出来ます。

地雷を埋めるのであれば、安心して歩けるようにして埋めて欲しいものです。