Introducing Symantec Data Scanner (SDS) Technology

ノートン セキュリティ PC クライアントのバージョン 22.7 は、次世代のウイルス対策エンジンであるシマンテックデータスキャナ (SDS) 技術を導入しています。SDS は Windows OS プラットフォームに導入され、より迅速かつ的確な保護を目的とした多数の機能が搭載されています。

背景

ノートン セキュリティは次の 2 つのモードで保護を行います: カーネルモードとユーザーモード (詳細).

カーネルモードでは、ノートン セキュリティは実行中のすべてのプロセスの活動を監視することでリアルタイムで保護を行います。また、ユーザーモードで実行中のアプリケーションからの呼び出しによって様々なセキュリティチェックを行います。カーネルモードで実行中のウイルス対策エンジンは、悪質なコードによって OS やユーザー環境の主要領域が不正に変更されないようにします。これにより、ルートキットのような脅威が遮断され、感染ファイルがシステムに影響を及ぼすことがなくなります。ユーザーモードでは、ノートン セキュリティはメモリへのアクセスを分析し、システムで実行中のアプリケーションが安全に動作するようにします。ユーザーモードでの保護は、高度な脅威による CPU への悪質な介入やメモリの書き換えを防ぎます。

次世代のウイルス対策エンジン

ノートン セキュリティ PC クライアントのバージョン 22.7 は、次世代のウイルス対策エンジンであるシマンテックデータスキャナ (SDS) 技術と新しく構築されたリアルタイムの保護システム (自動保護) を導入しています。SDS は、最新のプラットフォームや製品を対象としたユーザーモードのみのソリューションです。SDS の導入により、全ファイルのスキャンがユーザーモードで実行され、セキュリティとリソース管理が向上します。また、セキュリティの向上だけでなく、SDS によって高度な検出技術が実現し、シマンテックのリソースオペレーションチームが脅威を迅速に検出できます。

新しいエンジンは、カーネルモードでプロセスおよびファイル入出力にかかわる活動を監視し、ユーザーモードでスキャンを実行します。システムのパフォーマンスを低下させることはありません。ユーザーモードでのスキャンによって、カーネルモードでのメモリの制限がなくなるため、柔軟性が高くなります。これは、強化されたエミュレータなど、このリリースに含まれいるその他の機能強化にも良い影響を与えています。また、カーネルで実現できなかった機能を柔軟に開発できるようになります。さらに、SDS は、悪質なプロセスによるインメモリアクセスにセキュリティチェックポイントを拡大し、特定の状況下で洗練された修復を実行できます。

SDS はすべてのノートン セキュリティ製品で利用できます。

SDS は Windows プラットフォームで動作する、ノートンのセキュリティ製品の最新版バージョン 22.7 (ノートン セキュリティ、ノートン インターネットセキュリティ、ノートン 360、およびノートン アンチウイルス) に搭載されています。ライブアップデート機能によって古いバージョンは自動的にアップグレードされるため、お客様に何か行っていただく必要はありません。今後のバージョンでは、最新版の Linux および Mac プラットフォームにも対応するようになります。