インターネットは 21 世紀の必需品となりつつあります。あらゆるデバイスがインターネットに接続されてモバイル活用が大幅に進み、生産性の向上につながっています。インターネットは技術に詳しい人だけのものではなく、すべての人のものであると言っても過言ではありません。ただし、保護されていない状態だと、インターネットは悪意を持つ人による悪質な活動の場となりえます。
例として、自宅のワイヤレスネットワークを取り上げます。家族のほぼ全員がノート PC、デスクトップ PC、スマートフォン、タブレットからそのネットワークにアクセスします。さらに、モノのインターネット(IoT)により、自宅のあらゆるものが Wi-Fi にアクセスします。ホームネットワークに小さな脆弱性があれば、その Wi-Fi にアクセスしているほぼすべてのデバイスに犯罪者がアクセスできる可能性があります。これは、銀行口座、クレジットカードの詳細、子どもの安全など、多くのものを危険にさらす可能性があります。
次のヒントは、自宅の Wi-Fi ネットワークを不正アクセスから保護するのに役立ちます。
1.自宅の Wi-Fi のデフォルト名を変更する
自宅の Wi-Fi を保護する最初のステップは、SSID(サービスセット識別子)の変更です。SSID はネットワークの名前です。多くの製造元は、すべてのワイヤレスルーターにデフォルトの SSID を設定しています。ほとんどの場合は会社名です。ワイヤレス接続機能が搭載されたコンピューターで近くのワイヤレスネットワークを検索し、表示すると、SSID をブロードキャストする各ネットワークのリストが表示されます。これにより、ハッカーはネットワークに侵入するチャンスを獲得します。ネットワークの SSID を個人情報を含まない別の ID に変更し、ハッカーの企てを阻止することをお勧めします。
2.ワイヤレスネットワークのパスワードを独自の強固なものに変更する
ほとんどのワイヤレスルーターにはデフォルトのパスワードが事前に設定されています。このデフォルトのパスワードは、特にハッカーがルーターの製造元を知っている場合は簡単に推測できます。ほとんどのデフォルトパスワードは、「password」、「12345678」のように非常に単純です。ワイヤレスネットワークに安全なパスワード(英語)を設定するには、長さを 20 文字以上にし、数字、文字、さまざまな記号を組み合わせます。こうすることで、ハッカーがネットワークにアクセスしにくくなります。
3.ネットワーク暗号化を有効にする
ほぼすべてのワイヤレスルーターには暗号化機能が搭載されています。デフォルトでは、この機能はオフになっています。ワイヤレスルーターの暗号化設定をオンにすると、ネットワークの保護に役立ちます。ブロードバンドプロバイダがルーターを設置した直後にオンにします。さまざまな種類の暗号化を利用できますが、「WPA2」が最新で最も効果的です。
4.ネットワーク名のブロードキャストをオフにする
自宅でワイヤレスルーターを使用するときは、不特定多数の人へのネットワーク名のブロードキャストを無効にすることを強くお勧めします。この機能は、ワイヤレスインターネットアクセスを顧客に提供する企業、図書館、ホテル、レストランでは役立ちますが、通常、プライベートワイヤレスネットワークでは必要ありません。
5.ルーターのソフトウェアを最新の状態に更新する
他のソフトウェアと同様にルーターのファームウェアにも欠陥がある場合があります。製造元が提供するファームウェアの更新プログラムを使ってすぐに修正しないと、大きな脆弱性となる可能性もあります。必ず、利用可能な最新のソフトウェアをインストールし、最新のセキュリティパッチをダウンロードして、セキュリティホールや欠陥がネット上の攻撃者にさらされたままにならないようにしましょう。
6.適切なファイアウォールを使用していることを確認する
「ファイアウォール」は、コンピューターを危険な侵入から保護するように設計されています。ワイヤレスルーターには、通常、ファイアウォールが内蔵されていますが、ファイアウォールがオフの状態で出荷される場合があります。ワイヤレスルーターのファイアウォールがオンになっていることを必ず確認します。ルーターに内蔵のファイアウォールがない場合は、適切なファイアウォールソリューションをインストールし、ワイヤレスネットワークへの悪質なアクセスを監視します。
7.VPN を使用してネットワークにアクセスする
仮想プライベートネットワーク(VPN)は、インターネット上で連携するコンピューターまたはネットワークのグループです。個人ユーザーはノートン WiFi プライバシーのような VPN を使用して、通信をセキュリティで保護し、暗号化できます。VPN に接続すると、コンピューターで VPN クライアントが起動します。資格情報を使用してログインすると、コンピューターは別のサーバーと鍵を交換します。両方のコンピューターでお互いを認証したら、すべてのインターネット通信が暗号化され、のぞき見から保護されます。
最も大切なことは、ホームネットワークに接続するデバイスにノートン セキュリティのような信頼できるセキュリティソフトウェアをインストールし、ウイルスとスパイウェアから保護することです。