ついに ノートン インターネット セキュリティ 2012 と ノートン アンチウイルス 2012 ベータ版を共有できることになりました。以下で、このリリースの新機能と強化機能について説明します。
保護
ノートン 2012シリーズは新種の脅威に対抗する複数の新技術を導入しました。
偽ウイルス対策ソフトは、今日最も普及され広く拡散した脅威です。偽ウイルス対策ソフトはセキュリティソフトになりすまし、利用者にその代金を支払うよう仕向けます。さらに酷いことに、マルウェアをシステムにインストールしつつ、システムがクリーンであると偽るのです。ノートン 2012シリーズには、新機能として SONAR 4.0 とノートンパワーイレイサー 2.0 が含まれており、お客様が偽ウイルス対策ソフトに対抗するのに役立ちます。
SONAR 4.0
ノートン 2012シリーズでは SONAR ポリシーエンフォースメントが導入されています。これにより、動作の『プロファイル』に基づいて疑わしいプロセスが悪質であるかどうか判定できるようになりました。これらのプロファイルを作成するために、調査担当者は、SONAR が追跡する 500 以上の属性を調べ、関連付けをします。たとえば、システムフォルダにアクセスしたり、ホームを呼び出したりしているのにもかかわらず、実行中の UI がないプロセスがあるとします。また、このプロセスは前日に 15 個以上のファイルをダウンロードしたとします。1つ1つの事象はそれだけでは「悪質」とは言えないかもしれませんが、全体として、動作プロファイルとしては悪質ということになります。調査担当者は、このような一連の動作を見つけた場合、そのプロセスの実行を中止するルールを作成します。みなさんのコンピュータでプロセスが何を実行しているかを調べるだけでなく、通信の特徴についても調べる必要があるので、これはとても至難の業です!
SONAR 4.0 はまた、非プロセス脅威 (NPT) に対する保護も導入しました。名前のとおり、これらの脅威はそれ自体がアクティブなプロセスではありませんが、正当でアクティブなプロセスに自身を挿入します。SONAR 4.0 技術はより強力に、感染前のコンピュータに対する脅威を駆除できるようになりました。
ノートン パワー イレイサー
昨年、ノートン パワー イレイサーを公開して以来、お客様や評論家から予想以上の高評価をいただきました。約 90 % のユーザーが、弊社のサポートなしで問題が解決したと報告しています。これは、1 年前にノートン パワー イレイサーが登場したときの問題解決率が 65 % であったのに比べて、めざましい増加です。弊社の目標は、ノートン パワー イレイサーを最も効果的なツールにすることですが、着実にそこに近づいています。
ノートン 2012 シリーズでは、ノートン パワー イレイサーは Windows Pre-Install Environment (WinPE) で実行されます。ノートン ブータブル リカバリツールの実行中に利用できるようになるので、ユーザーにとって、マルウェアに対抗するさらなるメリットになります。ノートン パワーイ レイサーが、マルウェアが実行できない、隔離された環境 (WinPE) で実行され、OS やその他のパーティションをスキャンできるためです。
特別なツールとの統合
脅威の技術が進歩するにつれ、特定のマルウェア専用の駆除ツールの必要性がこれまで以上に高まっています。その例として、Tidserv 用の駆除ツールがあり、この広く流行しているルートキットを駆除するのに非常に役立っています。問題は、ユーザーが Tidserv に感染していることに気付かず、そのため、このツールが役立つとことにも気付かないことが多いことです。
スキャンのコンポーネントとネットワーク層セキュリティのコンポーネントにより、駆除ツールを必要とする脅威を検出すると、深刻な感染の可能性があるので特別な駆除ツールが必要だと通知し、これらのツールをダウンロードできるリンクを提供します。これにより、ユーザーの認識を高め、拡張された保護を提供します。
Google Chrome ブラウザ - これまでで最もサポートされます
Chrome がお気に入りのブラウザだというあなたに、朗報です。ノートン 2012シリーズは、Chrome ブラウザで ID セーフやセーフ ウェブの機能をサポートしています。つまり、ID セーフからのパスワードとフォームの入力、業界トップのフィッシング保護、ウェブサイトや検索結果に対するセーフNウェブのサイトの安全性評価が利用できます。ツールバーを完全に表示するか、または、ツールバーを閉じて、ページの安全性を示す Norton のアイコンを右上に表示するかを選択できます。
この最も新しい追加機能により、ノートンは Chrome でもウェブ閲覧を行うユーザーを保護し続けます。
パフォーマンス
コンピュータの軽快さを維持できるようにすることは、ノートンの目標の 1 つです。あるプログラムがシステムリソースを効率的に使用せず、コンピュータの速度を低下させれば、ユーザーは、保護機能を一部無効にしてしまい、結果、脅威にさらされてしまう可能性があります。パフォーマンスはセキュリティ製品にとって最も重要です。ノートンでは、パフォーマンスは常に製品において改善すべき核心部分であり、効率的なパフォーマンスを目指し革新し続けます。ノートン 2012シリーズでは、パフォーマンスに関して 50 以上の領域で取り組んでいます。その中の重要な領域を挙げると、次のとおりです。
- フットプリントの縮小により、ダウンロードとインストールのサイズを小さくする
- 起動やシャットダウンにかかる時間を短くする
- スキャン時間とファイルコピーのパフォーマンスを改善し、より高速なスキャンとファイルアクセス操作を実現し、ほかのアプリケーションの起動にほとんど、またはまったく影響を与えないようにする
- ネットワークのスループットを改善し、より高速なネットワーク間ファイルコピーを実現。複雑なホームネットワークを使用するユーザーが増加する中で、2012 製品では、セキュリティソフトウェアがネットワークの共有ファイルサーバーなどの、今日のデジタル化された家庭のさまざまな便利な機能に対応する
操作性
ノートンは、優れた操作性を実現できるように尽力しております。お客様からいただいたフィードバックを積極的にレビューし、それらを製品使用データの収集と組み合わせて、製品がどのように使用されているのかの把握を図っています。この結果から、製品の設計をいくつか改善できました。
すっきりと整理された画面
簡素化されたメインウィンドウ
すぐに気付くのは、メインウィンドウが、2 つの基本操作しか行わないユーザー向けに簡素化されたことです。つまり、[Live Updates の実行]と[スキャンの実行]です。しかし、より技術に詳しいユーザー向けの拡張設定画面も、たった 1 クリックでアクセスできます。また、デフォルト表示をどちらにするか選択できます。これにより、高度な機能を必要とするユーザーだけでなく、基本的な機能を必要とするユーザーにとっても、バランスの取れた操作が可能になったと考えております。
CPU メーターが帰ってくる
要望の高かった機能が復活しました。CPU メーターは、ノートンと、コンピュータのオペレーションシステムとのリソース使用状況をすばやく比較できます。ノートン2012シリーズでは、メインウィンドウに表示されるようになりました。
すっきりと整理されたスキャン画面
すべてのスキャン画面が、スキャン、レビュー、結果というわかりやすい手順になりました。デザインも変更されて、スキャンの状態が一目でわかるようになりました。
ノートン独自のカスタムスキャン
ここ数年間、カスタムスキャンのスケジュールを設定する場合は、OS が提供するスケジューラに頼ってきました。2012 製品では、独自のスケジューラが提供され、アイドル時の検出に優れた能力を発揮します。スキャンをカスタマイズし、定時またはコンピュータのアイドル時にスキャンを実行できます。高度なオプションをカスタムスキャンごとに設定するなど、スキャンを最大限に柔軟に設定できます。
クラウドを使った ID セーフ 2.0
うそではありません。ID セーフ 2012 は、安全な ノートン クラウドにデータを保管できます。ID セーフをクラウドに設定し、複数のコンピュータで使用できます。オンラインプロファイルは、既存の Norton アカウントを使用して作成します。
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新しいフォーム入力エンジンにより、フォームの入力がより正確になりました。
ID セーフは、ユーザーインターフェースも完全に改良されました。古いスタイルのポップアップウィンドウの表示をやめて、プッシュダウン型ブラウザツールバー (バー全体が下に拡張される) を採用することで表示を控えめにし、ウェブ閲覧の妨げにならないようになりました。
ダウンロードインサイト 2.0
よくクラッシュするようなひどいアプリケーションをインストールしないよう、事前に教えて欲しいと思ったことはありませんか。これこそ ノートンの役目です。ノートン2012 シリーズでは、アプリケーション安定性評価の概念を導入しています。
Norton Community Watch のシステムは、何百万ものアプリケーションとその動作について情報を提供します。安定性を測るには、一定期間におけるアプリケーションのクラッシュやハングアップの頻度を調べます。その頻度が高いほど、アプリケーションの安定性は低くなります。
安定性評価はダウンロードインサイトとの親和性にも優れています。ダウンロード時には、信頼評価に加えて、安定性評価についても警告が表示されます。評価が[非常に安定]の場合、このプログラムがクラッシュする可能性がごくわずかであることを表します。一方、[非常に不安定]の場合はクラッシュする可能性が高いことを表します。
この安定性評価の情報を元にアプリケーションを実際に実行するかどうか判断いただけます。お客様が、アプリケーションのより安定している新しいバージョン (または古いバージョン) を探す場合、代わりのアプリケーションを探す場合、アプリケーションの重要性が高いために実行せざるを得ない場合などがありますが、少なくともお客様はアプリケーションの動作を明確に予測できることを求めています。不安定なアプリケーションを実行する場合に警告を表示するオプションを追加し、不安定な可能性があるアプリケーションを起動するのかどうかを選択可能になりました。この設定は、[設定] - [Web] - [ダウンロードインテリジェンス] - [安定性が低いときに警告する]にあります。
Norton インサイト、ファイルインサイト、評価スキャンの結果など、ほかの機能でも新しい安定性評価が表示されます。
この機能は ノートンの新機能の中でも先進のものです。その目的は、シームレスなコンピュータ環境の実現です。何百万もの Norton Community Watch ユーザーのパフォーマンスデータを使用して、マルウェアだけでなく、バグのあるソフトウェアや、クラッシュしやすいソフトウェアをも排除します。
帯域幅の計測
モバイルブロードバンドデバイスが爆発的に増加してきました。これらはノートパソコンに組み込まれていたり、別途購入したりできます。また、ますます多くのスマートフォンがデータテザリングをサポートしています。モバイル向けのブロードバンドの利用プランは、ほとんどの場合データ使用量が制限されています。ノートン 2012シリーズは、最高のパフォーマンスと保護を提供するため、クラウドサービスに依存しています。ノートン 2012シリーズ品では、データ使用量のプランに合わせて、ノートンが使用する帯域幅がどのくらいあればよいかを決めるポリシーを設定できます。
たとえば、制限されたデータテザリングプランでモバイルルーターに接続する場合、[重要な更新のみ]または[トラフィックなし]のポリシーを使用するよう選択できます。[重要な更新のみ]にすると、ノートン 製品は安全を維持するための重要なタスクに限ってインターネットを使用します。
自動修復機能
ノートン 2012シリーズでは、万一製品に問題があった場合でも製品内サポート機能が使いやすくなっています。新しい自動修復機能は、製品をスキャンし、問題を特定できるかどうかを確認します。たとえば、お使いの製品でインストールや設定に問題があるかどうかを調べます。自動修復が可能な問題であれば、Norton Autofix が修復を試みます。
自動修復ができない問題が発生している場合、弊社の新しく改善されたサポートポータルにアクセスし、サポートが得られるように支援します。
この投稿では、2012 製品についての情報を簡単にご説明しました。ぜひ実際に、ノートン ベータ センターからベータ版をダウンロード、試用してみてください。評価やご提案は、パブリック ベータ フォーラムのページにお寄せください。
この記事は 米国のNorton Protection Blog(英語)にてViralMによって掲載された内容を日本向けに編集された記事です。原文(英文)はこちら。