ぜひとも欲しいノートンタスク予定表の表示と予定変更機能

64bitOSでの要望です

 

*** アイドル判定がおかしい理由 ***
これまでのNISのバージョンはイロイロと進化してきたが、どのバージョンをとっても
「アイドル」状態の判定に問題を抱えている。 これは「無入力状態」という言葉を使うべきところを

「アイドル状態」という言葉を使ってしまったがために、ユーザーが混乱してしまうという大きなチョンボ

が原因である。 「無入力状態」=「操作なし状態」だが not= 「コンピュータ無負荷状態」なのだ。


Symantecは一定時間キーボード入力、マウス操作が無い状態を「アイドル状態」と定義している。
ここにおいて、CPU負荷とディスクI/Oレートの状況は一切無視されており、CPU90%以上の状態や
DISKのI/Oが50MB/sec以上の状態が数時間継続している状態でも、コンピュータが「ビジー」で
あるにもかかわらず、キーボード入力やマウス操作が無いので「アイドル」であると判断して、
バックグラウンドノートンタスクが起動されているという現状である。
なぜ、このようになってしまっているのかは疑問であったが、「ProcessHucker」でNISの活動の
様子を監視してみて、理由がわかったような気がする。
explorerでGBオーダーのファイルのdisk→disk(cylinder→cylynder)やGiga-LAN経由のマシン間
コピーを行ってみて、その進行をモニターすれば容易にわかるが、64bitOSでは、特に数10GBの
大容量メモリーを搭載したシステムでは、ディスクI/Oはバッファリングされて行われるので、
I/Oを行っているプロセスを調べてみても、主体プロセスは「system」や「svchost」であることがおおく、
I/Oを発生させる原因を作ったおおもとのプロセスは「system」や「svchost」からの完了報告を
待っている形をとる。 中には原因プロセスが直接I/Oを支配しているケースも観測されるが、多くは
バッファードI/Oである。 従って、I/Oを発生させている原因プロセス毎にI/O頻度を集計することは難しい。
NISの進化と共に、NISのバックグラウンドプロセスもNIS.exe(古くはccsvchst.exe)が直接I/Oを担う割合
は減少してきており、バッファードI/Oで処理される割合が増えてきたように感じます。
CPU利用率やDISKのI/O頻度が一定値より高い状態を「ビジー」と判定してアイドルタスクの実行を
抑制できるようにするためには、NISに起因するそれらとNIS以外のプロセスに起因するそれらを別けて、
個別に掌握することが必要である。 なぜなら、NISタスクの実行によってCPU利用率もdiskI/Oも上がるので、
全体としてのCPU利用率やdiskI/O頻度が高い場合にNISタスクを抑制するやり方にすると、NISが動けなく
なってしまうためである。 しかしながら、バッファードI/Oが主流になってきている現状では、これらを
区分して集計把握することは非常に難しく、このためSymantecはNISバックグラウンドタスクの起動可否の
「ビジー」判定からCPU利用率やdiskI/Oを外さざるを得ず、一定時間の間キーボード入力、マウス操作が
無ければ、「アイドル」でバックグラウンドタスク「起動可」と判定してしまう誤りを「誤り」と承知して
続けざるを得ないということなのだろう。 キーボード/マウスでの「アイドル判定」はさほど意味を持って
いないのだが、「中断」のためのbreak-swとしての存在意義はある。

*** 活動予定表表示の提案 ***
8コア以上のマルチコアを使ってもCPU利用率が90%以上となる状態が数時間連続する動画処理や、数時間を
要するマシン間の大容量(TBオーダー)のファイル転送処理を計画する場合、処理中にオペレーターは離席し、
キーボード入力、マウス操作が長時間無いことが想定されるので、処理中にNISのバックグラウンドタスクが
起動してしまい、予定時間までに処理が終わらなくなる可能性は非常に高いのであるが、現状では
ノートンタスクを含めNISの動作予定スケジュールの把握は難しく、完了時刻の遅延を見積もることは難しい。
NISのスケジューリングとしては各動作ごとに、
(A)その時間帯は起動しない
(B)その時刻になったら無条件に開始
(C)その時刻以降で、一定時間キーボード/マウス操作が無ければ開始
が定まっているはずなので、ノートンタスクの過去実行履歴画面のほかに「今後の予定」画面でこれらの時刻が
閲覧できるようになっていれば、処理計画を立てる上できわめて有用である。

*** マニュアルスキャンで活動予定を変化させられるか ***
飛行機に乗る前にトイレを済ましておくように、貯まったバックグラウンドタスクがあるのなら、事前に
手動で実行完了してしまって、バッチ処理中に当該タスクが走る必要が無い(上記(B)(C)を遠い未来時刻に変更)
ようにしてしまいたいのだが、これは可能なのか? 現状、最新版を試した限りでは、クイックスキャン、
全スキャン共に、走行中のファイルアクセス態様がフォアグラウンド(手動)とバックグラウンド(自動)では異なっており、
ノートンタスクの実行履歴に手動での実行履歴が表示されはするものの、「自動」の次回実行のスケジュールに
なんら影響を及ぼさないということが確認されている。 手動の実行で自動のスケジュールが変更(遅延)出来る
ようにするか、直接に活動予定表を修正できるようにしてもらいたいものだ。
尚、「リアルタイム保護」を無効にしても、一部のタスクを遅延させることは出来るにしても、NISの全ての
活動が停止できるわけではなく、NIS内部DBの整合性検査や月次レポート作成のためのプロセスは動いており、
全貌の管理のためには、活動予定表の表示と修正(編集)機能がユーザーに提供されることを望みたい。