こんにちは! ライちゃんです。
NISv20のアイドルタイムスキャン(クイックスキャン)等について調べてみましたので発表します。
NISv20のクイックスキャン関係の仕様はNIS2012と全く同じでした。NIS2012で問題となった強制的に実行するタイプのクイックスキャンも、残念ながらNISv20でも修正されていませんでした。
アイドルタイムスキャン(クイックスキャン)
アイドル状態で行うクイックスキャンをアイドルタイムスキャン(クイックスキャン)と呼びますが、ちょっと長いので以降は「アイドルクイックスキャン」と表記します。
基本的な動作についてチェックしましたが、以前のバージョンから変更はありませんでした。
周期
アイドルクイックスキャンの周期は3日毎です。
一度スキャンを実行すると以降3日間はアイドルクイックスキャンをしなくなり、4日目以降にスキャンするようになります。
例えば7月8日 19::00にクイックスキャンを実行した場合、次回のスキャンは7月11日の19:00以降、PCがアイドル状態になった際に実行します。
ウィルス定義の更新との連動
ウィルス定義が更新されるとアイドルクイックスキャンが予約されます。ライブアップデートによりウィルス定義が更新されるとアイドルクイックスキャンが実行待ちの状態となり、次回アイドル状態になった際にアイドルクイックスキャンを実行します。
アイドルクイックスキャンの振る舞い
開始/終了時にはメッセージは表示しません。
NIS2012の初期のバージョンではメッセージの通知があり、後期のバージョンでは通知がなくなりましたが、NISv20ではメッセージの通知はありません。
スキャン中にマウス/キーボードの操作を行うとスキャンを中断します。
NIS2011(たぶんNIS2012の初期のバージョンも)ではスキャンが始まるとマウスやキーボードを操作しても中断しませんでしたが、NISv20はスキャンを中断します。中断した場合は次回アイドル状態になったときに再実行します。
まとめ
- クイックスキャンの周期:3日ごと
- ウィルス定義の更新後:アイドルクイックスキャンが予約される
- スキャン時のメッセージ:なし
- スキャン中に割り込みがあったとき:スキャンを中断する
強制的に実行するタイプのクイックスキャン
NIS2012が出た最初の頃、強制的に実行されるクイックスキャンが話題になったことがあります。マウスやキーボード操作をしている最中にアイドルクイックスキャンのようなスキャンが始まったというものでしたが、NISv20でも条件によっては発生します。
以降はこのクイックスキャンのことを「強制クイックスキャン」と表現することにしますが、2種類のタイミングで実行されることと、発生する条件について解説します。
ウィルス定義の更新後24時間後に実行する強制クイックスキャン
ウィルス定義の更新後、24時間以内にクイックスキャンが実行されない場合に強制クイックスキャンが実行されます。
ウィルス定義の更新とあわせてアイドルクイックスキャンが予約されますが、24時間以内にスキャンが行われないと強制クイックスキャンが実行されます。実行のタイミングはウィルス定義の更新時点から24時間後です。
長期間クイックスキャン行われない場合に実行する強制クイックスキャン
クイックスキャンが長期間行われない場合、最後にクイックスキャンが実行された5日後に強制クイックスキャンが実行されます。
4日に一度はスキャンしなさいということだと思いますが、前回クイックスキャンが実行されたタイミングから5日目に入った時点でスキャンが実行されます。
強制クイックスキャンが発生する条件
NIS2011からNIS2012、NISv20とソフトを上書きして更新した場合に発生します。NISv20を新規にインストールした場合は発生しません。
強制クイックスキャンはNIS2011の時の仕様だと思いますが、バージョンアップしてもそれが残っているような感じです。
強制クイックスキャンのふるまい
アイドル状態でなくても強制的に実行されます。
スキャン中はマウス/キーボードでは中断できません。
スキャン開始や終了のメッセージはありません(NIS2012の初期のバージョンではありました)。
<検証環境>
- Windows 7 Home Premium 32bit SP1(仮想環境)
- NISv20(ver.20.4.0.40体験版)