本日、ノートン ゴーストの販売終了アナウンスを投稿しました。
そこで、日本でのノートン ゴーストの歴史を振り返ってみたいと思います。
ノートン ゴーストは元々ニュージーランドのBinary Research社が開発した製品です。
1998年にシマンテックが同社を買収したことにより、ノートンブランドに仲間入りしました。
名称のGhostはGeneral Hardware-Oriented System Transferの頭文字です。
日本では、1999/3/13に企業向けバックアップソフトウェアとして発売開始しました。
「Norton Ghost v5.1」という製品名で、製品は日本語化されておらずその代わりに日本語のマニュアルが付いていました。
2001/3/23、ノートン2001シリーズの一製品として個人向けのノートン ゴースト2001(v6.5)が発売されました。
パッケージには、ピーター・ノートンが小さく鎮座していますね。
2002/1/18、ノートン2002シリーズの一製品として個人向けのノートン ゴースト2002(v7.0)が発売されました。
2001との違いはピーター・ノートンが居なくなった点と、パソコンの画面に登場しているGhosty。
2002/10/17、ノートン2003シリーズの一製品として個人向けのノートン ゴースト2003(v8.0)が発売されました。
クローンツールという表現から、バックアップツールに変わりました。
2003年はゴーストにとって大きな改革の年となりました。
この年買収したPowerQuest社のV2i Protectorという製品がノートン ゴーストに置き換わったのです。
V2i Protectorをベースにしたノートン ゴースト v9.0が2004/10/15に発売されました。
年号表記から製品バージョン表記に変更されました。
翌年、対応メディア、ドライブを増やしたノートン ゴースト v10.0が2005/10/14に発売されました。
パッケージはノートン2006シリーズのデザインに変更されました。
次のバージョンは11.0になると誰もが予想していたのですが、突然ノートン セーブ&リストアが2006/4/21に発売されました。
実際はノートン ゴースト v11.0に該当します。
翌年の2007/6/22、ノートン セーブ&リストア v2.0と同時にノートン ゴースト v12.0が発売されました。
1バージョンぶりにゴーストの名前が復活したわけです。
この製品から、パッケージが小さくなりました。(Windows Vistaのサイズに合わせています)
フラップが設けられ、製品説明を行なっています。
製品名の英語表記とカタカナ表記の大きさが逆転しています。
両方の製品間で機能差が少しだけ付けられています。
2008/3/28に発売されたノートン ゴーストのバージョンは14.0に進んでいました。
これは、「ゴースト」と「13」という非常に縁起の悪い組み合わせになってしまうので開発陣が敬遠したためです。
ノートン セーブ&リストアは2.0をもって、一足早く販売終了しました。
2009/11/20には、最後のバージョンであるノートン ゴースト v15.0が発売されました。
パッケージ、製品名からバージョンの表記が無くなりました。
こうして、何回かの大きな変革を経ながらみなさまに愛された「ノートン ゴースト」という製品は、2013年4月30日をもって販売を終了します。
サポートについては、2014年6月30日まで継続されます。
私は歴史に残る製品に携わることが出来て幸せでした。
みなさま、ご利用ありがとうございました。